みなさん、MU楽しんでますか〜?
今回はちょっと毛色が違うお話です。
今回のお題は
「セクシャル・ハラスメントの対象にならないことが最善の防御であると認識しなければならない」
「セクシャル・ハラスメントは未然に回避することが最善の対処であると認識しなければならない」
「セクシャル・ハラスメントには誤解する余地の無い表現で対応しなければならない」
です。
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MU公式ページのハラスメントポリシー(http://www.muonline.jp/help/policy/policy_harassment_info.asp)では、以下のゲーム内での行為を嫌がらせ(ハラスメント)行為とし、他のプレイヤーに不快感や迷惑を与えることを理由に禁止しています。
◎性的な差別発言 ◎身体的な差別発言 ◎人種差別的な発言 ◎宗教的な差別発言 ◎卑猥な言葉や、それをイメージさせる表現 ◎相手を激高させる為の発言や行為 ◎その他、辱めたり、陥れたり、困惑させるような発言 ◎付きまとい(ストーカー)行為 ◎詐欺行為 (注) ◎煽動行為 ◎思想または理念を持った団体の結成や勧誘、活動。(宗教活動など)
(特命刑事注:この場合の詐欺行為はゲームアイテムの取引詐欺ではなく、ゲームの中でのチャットを利用してリアルの金品を詐取する詐欺行為であると思われます)
さまざまなハラスメント行為がありますが、密かに発生数が多く、また被害者にとって深刻な問題になりやすいのが、身近な人間から受ける、「性的嫌がらせ」(=セクシャル・ハラスメント(セクハラ))だったりします。
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セクハラ行為とは、簡単に言うと、「される人の望まない性的言動」
です。 男女雇用機会均等法によって定義される職場におけるセクハラ、学校におけるスクール・セクハラなどが知られているでしょうが、ゲーム内においてもセクハラは存在します。
- 自分が異性だとわかったら、ギルドメンバーがしつこく電話番号やゲーム外メールアドレスを聞いてくるようになった、卑猥な言葉をかけてくるようになった、ささやきで口説いてくるようになった、付きまとわれるようになった。
- 同じギルドのメンバーだから関係を悪化させたくないと対応に苦慮しているうちに、どんどん相手の行為がエスカレートし、こちらはMUにログインすることさえも苦痛になってしまった。
- 耐え切れなくなってきっぱり断ったら、口説く代わりに厭味を言われたり、他のギルメンにあることないこと言われてギルドでの立場が悪くなってしまった。
残念ながら、決して珍しい話ではありません。
そのようなセクハラの被害に遭わないためにはどうしたら良いのでしょうか?
まず、一番根本的で簡単な方法は、その対象として認識されないようにすることです。
具体的には、
●性別を明かさない。 ●すでに恋人・配偶者がいて他の人に性的興味が無いことをアピールする。 ●性的対象にされにくいキャラクターを演じる。
などの方法があります。
特に、現実においてセクハラの被害に遭うことの多い人・セクハラを巧く、「いなす」
ことができない人は、ゲームにおいても深刻なセクハラ被害に遭う危険が高いので、最初からその対象と認識されないようにしておいたほうが良いです。 ありのままの自分を出してプレイしているとセクハラの対象にされる、それから身を守るためには自分を偽らなければならないというのは、とても不条理なことです。 不条理ではありますが、それが自衛の一番の手段であることも確かなのです。
それを不条理であると思うのならば、自分でセクハラに対処できるスキルと精神力を身につけましょう。
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話は前後しますが、セクハラとセクハラ以外の境界というのは、微妙です。 こちらはセクハラだと思っていても、相手はこちらをナンパしているつもりだったり、単なる世間話のつもりだったりで、「セクハラをしている」
という自覚が無いことが殆どなのです。また、同性の間であっても、「これはセクハラ」
「これはセクハラではない」
という境界に差があります。 ハードな猥談が平気な人もいれば、そのような言葉を聞かされること自体をセクハラだと考える人もいます。 同じくらいしつこい
「電話番号教えて」
攻撃であっても、それをいなすことを駆け引きとして楽しむ人もいますし、上手く断れなくて強いストレスを感じる人もいます。 結局は、セクハラかセクハラでないかは、相手がそれを容認するかしないかであると言っても過言ではないのです。
ある意味、セクハラというのは、している方も無意識のうちにどこまで受け入れられるかを探っている行為であるとも言えます。 卑猥な言葉を使っても大丈夫か、「電話番号教えて」
と言っても嫌われないか、実際にそれをしながら 「卑猥な言葉を使っても怒られなかったから大丈夫」「『電話番号教えて』と言ってもその後の態度が変わらなかったから嫌われていない」
と、「これはこの人にとっての望まない(性的)行動ではない」
と、セクハラの境界線を探っているのだとも言えるのです。逆に言えば、セクハラを未然に防ぐためには、きちんと境界線を引いて、「これ以上あなたを受け入れるつもりは無い」
「これ以上はセクハラだからダメ」
と判りやすく教えてやれば良いのです。
「電話番号教えてよ」
と言われたら、教えるつもりが無いのなら最初から断りましょう。 猥談が不快なら、そういう話になった最初にそう言いましょう。 自分にとって不快な環境が恒常的になってしまってから、それを改善するのはとても難しいです。
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実際に対応する場合には、相手に都合の良い誤解をさせる余地を持たせてはいけません。 キツイ言葉で対応しろという意味ではありません(それでは必要以上に関係が悪化してしまいます)。 誤解の余地の無い表現で的確に対応するという意味です。
例えば、オープンチャットで、「今度デートしようよ!」
と言われたとしましょう。 「困ります、そういうことは言わないでください」
と返事をしても、これでは、「今度デートしようよ!」
という誘いを断ったことにはなりません。
相手は、「そうか、オープンチャットだから照れてるんだな。ささやきでもっと押せばデートしてくれるかも!」
と自分に都合よく誤解してしまうかもしれないのです。 「そのうちね」
と流すつもりで返事をしても、相手は、「そのうちデートしてくれるかも!」
とまたアプローチを繰り返してしまいます。 「え〜〜」
と言うだけなんて、「もっと積極的に誘って」
と言ってるようなものです。
断るのであれば、はっきりと、「デートはしない」
と伝えましょう。さらに、今後も同様の誘いをされたくなければ、今回限りではない、今後も継続する理由をつけましょう。 「恋人一筋だから他の人とはデートはしないよ」
であれば、相手に、「ああ、誘っても無駄なんだ」
と誤解無く認識させることができます。
気まずくならないように明るくさらっと、でも、相手が都合の良い誤解をする余地の無い言葉を選んで対応しましょう。
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セクハラの基準は、される側にあります。 される側がきちんと、「これは不快であるのでやめてほしい」
と表明しなければ、している側はいつまでも勘違いしたままです。 自分でちゃんとセクハラの境界線を引くのは、相手を加害者にしないためにも必要なことなのです。
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9回に渡り
良い人も悪い人もいるMMO・MUを楽しく安全にプレイし続けるために必要な心構えや知識などを書いてまいりましたMU安全教室ですが、これが最終回となります。 それではみなさん、自分の身を守りながら、楽しくMUをプレイしてくださいね。
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