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MU安全教室 4

2004.12.17


 みなさん、MU楽しんでますか〜?

 今までは、「起きた場合に現実に及ぶ被害が大きいこと」 を優先してお題を決めてきました。
そのため、ネット上のことをパソコンのこちら側に持ち出さないと自分で境界線を引き、それをきっちり守っている人には、あまり身近でないお題が多かったかもしれませんね。

 しかし、ゲームのことはゲームのことと思っている人でも、ゲーム以外のネット上、ギルドの掲示板やトレードサイトでゲーム内のキャラクター名で書き込みをしている人は多いのではないでしょうか?
 これからのお話は、そういう人にもきっと身近なお題だと思います。

 今回のお題は、

「ネット上で他人の名前を出すときは慎重にしなければならない」

「晒しはなくすことができないものであると認識しなければならない」 この二つです。

 MU関連のサイトを運営している人は大勢いますね。活動日記も一杯あります。
友達と一緒にあれをしたりこれをしたりという活動の記録を日記に残し、他の人に公開する。書く側には思い出の記録であり、読む側には参考になるデータであり、時に楽しませてくれるネタでもあります。
 しかし、ちょっとまってください。
あなたのそのSS、誰かのキャラ名、出てませんか?
その誰かに、そのSSを日記に掲載したり、一緒にしたことをキャラ名を出して日記に書いたりする了承を得ていますか?

 友達と、友達の知り合いとPTを組むことはよくありますよね?
その友達の知り合いはあなたが日記を書いていることを知らないかもしれません。
そして、自分の知らないところで自分のキャラの名前が出ることを望んでいないかもしれません。

 例えば、
「今日は○○さんというとってもサポの上手なエナエルさんとPTをしました。気さくで良い人だし、エナも高いし、最高に楽しいPTでした!」
 なんて文章を、あなたがネット上に公開しているBBSに書いたとします。
あなたは、ほめ言葉としてそれを書いたのかもしれません。
しかし、その結果、BBSのその書き込みを読んで、○○さんの名前を目にした人の中から、実際に○○さんに、
「サポしてください」
「PT組んでください」

 などという身勝手で迷惑なアプローチを仕掛ける不届き者が次々あらわれたら?
○○さんが巻き込まれたトラブルは、いずれ責任問題という形であなたを巻き込むかもしれないのです。

 

 みなさんは、「晒し」 という言葉をご存知ですか?
ご存知の方は、「晒し」 という言葉にどんなイメージをお持ちですか?

 MU関連のサイトに、決してミュティズンサイトには登録されないある種のWebページがあります。
「晒しサイト」 あるいは、「晒しスレ」

 そこには、

「□□□というプレイヤーがこんな悪いことをしていた」
「この取引掲示板の出品者、10分キープと自分で書きながら勝手に終了を早めちゃってるよ、ひどいなあ」

 と、いうようなことが実際のキャラ名とともに数多く書き込まれています。
もともとは、「(取引詐欺・PK・狩場荒らしなどの)運営が手出しできないトラブルを引き起こす要注意プレイヤーの情報交換の場」 として作られたのでしょうが、私怨による冤罪晒しが横行するようになってしまい、情報交換の場としての信頼性はかなり低くなっているのが現状のようです。

 前述の「ネット上で他人の名前を出すときは慎重にしなければならない」 というお題の対極にあるのが、「晒し」 ですね。

「さらし」 を辞書を引いてみますと、

さらし 0 【晒し/曝し】
(中略)
(4)江戸時代、重罪人や心中未遂の男女を人目にさらし、辱めた刑。三日を限度として、追放・磔(はりつけ)などの本刑に先立って行われた。
(後略)

 と、いうのが出てきますが、ネットゲーム界に限定すると、
「晒し=特定の人物がこのような言動をしたとネット上に発表すること」
 と、いう意味でよいのではないかと思います。

 多くの人は、冤罪晒しの多い既存の晒しサイト・晒しスレのためか、
「晒し=悪意をもって特定の人物の言動をネット上に発表し、その人物を晒し者にすること」
 と、受け止めているかもしれませんが、「晒し」 という行為自体は晒す側・晒される側の善悪は関係がないニュートラルなものです。

 前述の――、
「今日は○○さんというとってもサポの上手なエナエルさんとPTをしました。気さくで良い人だし、エナも高いし、最高に楽しいPTでした!」
 と、いうBBSへの書き込みを思い出してみてください。晒す側に悪意はないですし、晒される側にもなんら責められるべき点はありません。
しかし、これも立派な、「晒し」 であると言えるのです。
 つまり、晒しで発表された、「特定の人物がこのような言動をした」 という内容が真実であっても虚偽であっても、その人物を晒す積極的意思が晒す側にあってもなくても、悪意ある目的が晒す側にあってもなくても、「晒し」 は成立してしまうのです。

 以下、私見が入りますが。

「情報の共有」「私怨を晴らす手段」 という晒しサイトを利用する目的は、実は晒しの場が完成されてから生まれた二次的なものであって、
「なぜ人は晒し行為をするのか?」 という、「晒し」 の本質はそこにはないと私は考えています。
「晒し」 の本質、それは自分の持った何かを他者と共有したいという欲求にすぎないのではないでしょうか?
「この人にこんな酷いことをされた」 と、晒しサイトに書き込むことは、「自分も同じ様なことをされたよ、ムカツクよね〜」 と共感してくれる人、「それは確かに酷いねえ」「それは酷い行為である」 という価値観を認め、共有してくれる人を求めてなされるのだと。 そしてそれは、「ゲーム日記をネットに書く行為」 の本質と同じであると私は考えています。 個人的経験をネットに公開する(いわば自分自身の手でなされる自分を晒す行為)というのもまた、他者に自分の感じたことを知ってもらい、共感してもらいたいという欲求の発露なのではないでしょうか?
「晒し」「ゲーム日記」 も本質的には、「会社でこんな嫌なことがあった、こんな面白いことがあった」 と友達に話すOLと変わらないのだと私は考えます。

 誰もが簡単に情報を発信することができるネット社会において――、

  • 自分の持った何かを他者と共有したいという欲求
  • 価値観を共有したい・価値観を共有していることを確認したいという欲求

――の、二つの欲求ゆえに、良きにせよ悪しきにせよ、「晒し」 行為として発露するのは極めて自然なことです。
 そして、それゆえに防ぎようがないことなのです。

「晒しはなくすことができない」
 まずはそれを認識しなければならないのは、そこを誤ると、『晒し』 によって発生するトラブルをどうすればなくすことができるのか?」 という命題に対して、
『晒し』 の場である、『晒しサイト・晒しスレ』 をなくせば良い」 という実現不可能な答えに到達してしまうからです。
 自分にとって不本意な形で晒されることは、確かに、それ自体立派にトラブルであると言えます。
 しかし、MUがネットゲームであり、いちプレイヤーの言動を他のプレイヤーが確認できるシステムである限り、これは避けられないことなのです。
避けられないことなのですから、避けられないことを前提に対策を考えなければ、有効な安全策を取ることができないのです。

 長い話になってしまいますので、「晒し」 への安全対策については次回以降に。

みなさん、自分の身を守りながら、楽しくMUをプレイしてくださいね。

(編集備考)
 冤罪(えんざい):罪がないのに罰せられること。無実の罪。ぬれぎぬ。

特命刑事 edit-Hokushin


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